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労働・社会保険Q&A

労災で休業中に定年を迎えた場合の対応は?

         

QUESTION

弊社は60歳定年の規定がありますが、業務中の怪我が原因で、現在療養中の労働者がいます。この労働者はまもなく定年退職日が到来します。労災で休業中に解雇することはできない決まりがあるのは理解していますが、定年について、何か制限はありますか。

ANSER

労働基準法19条の解雇制限の期間は、業務上の負傷や疾病により療養している期間とその後30日間、産前産後休業を取得している期間とその後30日間となります。あくまで、業務上が理由での休業だけが対象となりますので、私傷病で休業している期間は対象になりません。

定年退職は、あくまで就業規則で明確に規定が定められていることが前提ではありますが、規定されている定年退職日が到来すれば、自動的に契約が解除になるものであり、解雇ではありません。そのため、ご質問のように、労働基準法第19条の解雇制限がかかることはありません。

ただ、会社のこれまで慣行や労働者の復帰の目途、労働者や会社の意向、再雇用の上限年齢などを考慮の上、最大限の配慮とご検討はぜひお願いしたいところです。

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